仕事で質問するのが苦手な人へ。上司に丸投げと思われにくい聞き方
質問するのが怖いと感じる人は多い

仕事をしていると、
「これって聞いていいのかな」
「また質問したら迷惑かもしれない」
「自分で考えてと言われたらどうしよう」
と悩むことがあります。
特に新人やアルバイト、異動したばかりの職場では、何をどこまで確認すればよいのか分からないことも多いと思います。
質問しづらい背景には、そもそも仕事を覚える順番が整理できていない不安がある場合もあります。
周りと比べてしまい、仕事を覚えるのが遅いと感じて落ち込んでいる場合は、こちらの記事も参考になると思います。
私自身も、現在は社員として働く中で、質問や確認の難しさを感じることがあります。
聞き方を間違えると、相手に「何も考えずに聞いている」と受け取られることがあります。
一方で、聞かずに進めてしまうと、後からミスや報告遅れにつながることもあります。
私がコンビニフランチャイズの店舗運営をしていた頃も、アルバイトや新人スタッフから質問を受ける立場でした。
その経験から感じるのは、質問すること自体は悪いことではないということです。
ただし、聞き方によっては「丸投げされている」と感じられてしまうことがあります。
今回は、質問するのが苦手な人へ向けて、上司や先輩に丸投げと思われにくい聞き方について考えてみたいと思います。
質問すること自体は悪いことではない
「分からないなら聞きなさい」
と言われることがあります。
しかし実際には、聞くこと自体に緊張する人も少なくありません。
過去に怒られた経験がある人ほど、確認することをためらってしまうこともあると思います。
ただ、分からないまま進めることが良い結果につながるとは限りません。
私が店舗運営をしていた頃も、レジ操作が分からなくなったスタッフが、その場で質問できずに固まってしまったことがありました。
本人としては、迷惑をかけたくなかったのかもしれません。
しかし結果として、お客様がレジに並び、後から対応する方が大変になってしまいました。
また、良かれと思って在庫整理を進めてくれたスタッフがいたこともあります。
ただ、整理方法の認識が違っており、後からやり直しが必要になりました。
もちろん、善意でやってくれたことです。
責めたいわけではありません。
それでも、事前に一言確認があれば、お互いの手間を減らせたかもしれません。
現場の立場からすると、ミスが大きくなる前に相談してもらえる方が助かることも多いです。
分からないことを抱え込むと、ミスを隠したり、報告が遅れたりする原因になることもあります。
関連して、ミスを言い出しにくい職場については「アルバイトがミスを隠す職場の特徴。店長が責める前に見直したいこと」でも書いています。
なぜ質問が「丸投げ」に見えてしまうことがあるのか

質問そのものが悪いわけではありません。
では、なぜ丸投げと思われてしまうことがあるのでしょうか。
理由の一つは、考える作業をすべて相手に任せてしまうからです。
例えば、
「これどうしたらいいですか?」
だけを伝える場合です。
もちろん、状況によってはそれでもよい場面はあります。
緊急時や、まったく初めての作業であれば、すぐに聞く必要があることもあります。
ただ、毎回この聞き方だけになってしまうと、質問を受けた側は、
・何が分からないのか
・どこまで確認したのか
・何に迷っているのか
・本人はどう考えているのか
を一から整理する必要があります。
そのため、忙しい職場では負担が大きくなってしまうことがあります。
質問する側としても、相手の時間を使っていることを意識すると、伝え方を工夫しやすくなると思います。
これは遠慮しすぎるという意味ではありません。
相手が答えやすい形で聞く、ということです。
丸投げと思われにくい聞き方

まずは自分なりの考えを持つ
私自身、現在の仕事では、
「この認識で合っていますか」
という形で確認することを意識しています。
例えば、
「AとBで迷いましたが、私はAだと思いました。この認識で合っていますか?」
という聞き方です。
必ず正解である必要はありません。
大切なのは、自分なりに考えた過程が見えることです。
考えた結果が間違っていたとしても、上司や先輩はどこで認識がずれているのかを説明しやすくなります。
何も考えずに聞いているのではなく、確認しようとしていることが伝わります。
オープンクエスチョンだけで終わらせない
質問の仕方によって、相手の負担は変わります。
例えば、
「どうしたらいいですか?」
だけだと、答えの範囲が広くなります。
一方で、
「私はこう考えていますが、この進め方で問題ないでしょうか?」
であれば、確認するポイントが明確になります。
もちろん、すべての質問をこの形にする必要はありません。
本当に何も分からない時もあります。
ただ、できる範囲で自分の考えを添えるだけでも印象は変わります。
私自身の経験では、オープンクエスチョンよりも、ある程度結論を持って確認した方が話しやすいと感じる上司もいました。
そのため、最初から大きく聞くよりも、
「私はこの認識です」
「この部分で迷っています」
「この進め方でよいでしょうか」
と、確認したい範囲を狭めて聞く方が伝わりやすいと感じています。
本当に分からない時は考えた過程を伝える
仕事をしていると、本当に分からないこともあります。
その場合は、無理に答えを作る必要はありません。
分からないのに、適当に判断する方が危険なこともあります。
その代わり、
「マニュアルを確認しました」
「前回のメモを見返しました」
「ここまでは理解できました」
というように、自分が何を確認したのかを伝えるとよいと思います。
例えば、
「マニュアルと前回のメモを確認しましたが、このケースだけ判断が分かりませんでした」
という伝え方です。
これなら、何も考えずに聞いているわけではないことが伝わります。
また、上司や先輩も、どこから説明すればよいか分かりやすくなります。
同じ質問を減らす工夫も大切
質問することは悪いことではありません。
ただ、同じことを何度も聞いてしまうと、相手の負担が大きくなることがあります。
私自身も、同じミスを減らすために、メモやチェックリストを使うようにしています。
一度教えてもらったことはメモに残す。
よく間違える作業はチェックリストにする。
次に同じ場面が来た時に、自分で確認できるようにしておく。
こうした工夫をしておくと、質問の回数を減らすことができます。
また、同じことを何度も聞いてしまう場合は、質問の仕方だけでなく、メモの残し方や見返すタイミングも見直した方がいいかもしれません。
また、質問する時にも、
「前回はこう教えてもらったのですが、今回はこの点が違うので確認したいです」
と言えるようになります。
これだけでも、相手にはかなり伝わりやすくなります。
上司によって聞き方を変えることも大切

仕事をしていると、上司や先輩によって好むコミュニケーションが違うことがあります。
詳しく説明した方が伝わる人もいれば、結論から聞いてほしい人もいます。
そのため、
「この人はどういう聞き方だと答えやすそうか」
を少し意識するようになりました。
相手に合わせて顔色をうかがうという話ではありません。
伝わりやすい方法を探すということです。
例えば、忙しそうな上司には、
「一点だけ確認させてください」
「Aで進めようと思っていますが、問題ないでしょうか」
と短く聞く方がよい場合があります。
逆に、背景を知りたいタイプの上司には、
「ここまで確認して、Aだと思ったのですが、この部分だけ不安です」
と説明した方が伝わりやすいこともあります。
聞く相手に合わせて少し言い方を変えるだけで、質問のしやすさは変わります。
それでも質問しづらい職場なら環境の問題もある

一方で、職場によっては質問そのものが難しい場合もあります。
何を聞いても怒られる。
確認しても責められる。
相談すると嫌な顔をされる。
こうした環境では、誰でも質問しづらくなります。
もちろん、質問する側の工夫は大切です。
しかし、それだけで解決できない職場もあります。
もし質問できないことでミスや報告遅れが頻発しているのであれば、職場側にも改善できる部分があるかもしれません。
質問する人だけが悪いと考えるのではなく、職場環境も含めて見直す視点は持っておいてよいと思います。
特に、分からないことを確認しただけで強く責められる職場では、次から誰も聞けなくなってしまいます。
その結果、ミスが隠れたり、報告が遅れたりすることもあります。
質問しやすい雰囲気は、働く側だけでなく、職場全体にとっても大切だと思います。
新人やアルバイトが育ちやすい職場の考え方については「新人アルバイトが育つ職場の特徴」でも触れています。
また、質問した後に注意や指摘を受けて落ち込んでしまう人は、「仕事で注意されるのがつらい人へ。怒られた後に自分を責めすぎない考え方」も参考になるかもしれません。
まとめ

仕事で質問することは悪いことではありません。
むしろ、分からないまま進めて大きなミスになる方が困る場面もあります。
ただし、何も考えずに相手へ丸投げしてしまうと、お互いに負担が大きくなります。
質問する時は、
・自分なりの考えを持つ
・考えた過程を伝える
・確認した内容を伝える
・相手が答えやすい形を意識する
・教えてもらったことはメモに残す
こうした工夫をするだけでも、質問はしやすくなります。
分からないことを隠すよりも、早めに確認する方が、結果的に仕事は進みやすくなります。
質問するのが苦手な人ほど、いきなり完璧な聞き方を目指す必要はありません。
まずは、
「私はこう思ったのですが、この認識で合っていますか」
と確認するところから始めてみてもよいと思います。
質問することを怖がりすぎず、かといって相手に丸投げもしない。
そのバランスを意識するだけでも、仕事でのコミュニケーションは少し楽になるかもしれません。

